上あごにできた病気

患者さまは特に痛みなどはなく歯の治療について受診されました。

しかし、患者様の口蓋と呼ばれる上あごの部分をみると軟口蓋と呼ばれる部位に15㎜程度の赤く周囲は白くなった粘膜が確認されました。

写真のようにお口の中は気づかない間に異常が出てくることが多々あります。自然に治癒することもあるためにすべての異常に対して注意する必要はないのですが、今回は血腫（いわゆる血豆）ができてそれが治癒し始めている段階の画像になります。

しかしこのような粘膜の病変で注意しなければならない病変として紅斑症と呼ばれる病気があります。紅斑症は今後癌になる確率が50％と非常に高い数字の統計が出ているために絶対に放置してはならない病気です。また白板症という病気もあり、こちらは紅斑症と比較すると低くはなりますが、約10％の確率で癌化してしまうことがあります。

もしご自身のお口の中で「粘膜が白いな？」「赤いな？」と思うことがあれば必ず歯科医院を受診するようにしましょう。

 

当院では定期的なメンテナンスや歯科検診を行っておりますので是非お口の中で気になることがあればぜひ一度受診してみてください。