こんにちは！

妙典歯科Nクリニックです。

歯茎が黒くなっている人を見たことがあるでしょうか。

歯茎が真っ黒というわけではありませんが黒ずみができ始めたような見た目になります。

正常の歯茎は、全体的に薄いピンク色をしていて引き締まっており、スティップリングと呼ばれる細かな凹凸が認められます。

黒くなる範囲が広範囲のものと、局所的になるものの2つ存在しそれぞれ原因も異なります。

まず、広範囲に歯茎の黒ずみがおこるのはタバコによるメラニンの沈着です。

喫煙者の方は、非喫煙者と比較してタバコが原因で歯茎が黒ずんでいる可能性があります。また副流煙による家族も同様に起きている可能性があります。

タバコに含まれるニコチンやタールなどから歯茎を守るために「メラニン色素」が作られ、それが歯茎に沈着することで黒ずみが生じます。これは一種の紫外線などによる日焼けと同様な原理だといえます。また、歯にタバコのヤニが付着することで、歯も茶色く変色してしまいます。

もうひとつは、メタルタトゥーです。

メタルタトゥーとは歯科で使われている金属がイオン化し歯茎に沈着していく現象です。

銀色の詰め物や、被せ物、また中に入れている土台が経年的にイオンとして流れ出ることによってその金属の周囲の歯や歯茎が局所的に黒くなってしまうのです。

こうなってしまうと黒くなった部分は除去しなければ基本的に治りません。

金属の除去はもちろん、黒くなった歯質や歯茎の組織を除去していく必要があります。

対処法としては、禁煙や金属使用を控えることが重要です。

原因を除去し、その後に適切な治療を受けることで黒ずんだ歯茎を改善することが可能になります。

まずは、歯科医院へ受診し、原因をしっかりと精査したうえで治療を行っていきましょう。