口腔外科では、親知らず、顎関節症、外傷、のう胞、腫瘍といった舌・唇・頬などの病気を手術や外科的な方法で治療します。むし歯や歯周病でなくとも、お口の中にできものが出来たり、負傷したりした場合は当院までお越しください。
親知らずとは、17歳~成人後にかけて中央の歯から数えて8番目、一番奥に生える歯のことです。歯肉に対して垂直に生え、上下の歯できちんと噛み合っていれば問題はありません。また、完全に埋まったままで痛みがなく、他の歯に何も影響がない場合もそのまま様子を見ます。
しかし、親知らずがむし歯になっていたり、腫れや痛みが生じたり、歯並びの悪化を招いたりしている場合は通常の歯のように治療を行うのではなく、抜歯をお勧めします。
歯肉に麻酔注射をします。歯の状態によっては何本か追加し、完全に痛みのない状態で抜歯を行えるようにします。
親知らずを抜きます。歯が完全に生えていないときは、歯肉を切開し、歯を露出させます。場合によっては削って分割しながら、取り出します。
抜歯により開いた歯肉を洗浄します。切開した場合は歯肉を縫い合わせ、翌日に患部の消毒を行います。
縫合した場合は約一週間後に再び来院頂き、抜糸を行います。
顎関節症とは口が開きにくかったり、顎の関節がカクカク鳴ったりする症状の総称です。症状は顎の筋肉痛のような軽症から、関節の骨の変形重症を伴うものまで多岐にわたります。口を大きく開けられない、開口時の痛みなどの異変に気付いたら是非お早めに当院へお越しください。
顎関節症であることを診断するためには、他の病気によって出ている症状ではないことを確認する必要があるのです。必要に応じてエックス線撮影やCT、MRIなどで画像診断をして原因を調べます。
顎関節症の治療は一般的にはスプリント(マウスピース)で行います。夜間睡眠中に装着することで顎関節や筋肉への負担を軽減します。数週間おきに診断させていただき、痛みが引き、お口の開閉が出来るようになったら、定期的な検診になります。完全に顎関節の機能が回復した場合は、最大まで口を開いても顎に痛みはないはずです。無理矢理口をこじ開けられても痛みが出ないでしょう。
口内炎というと、疲れているときに一時的にできる、たいしたことのない症状という印象があるかもしれません。しかし、中には難治性の口内炎もあり、あなどることはできません。それらの口内炎には口腔ガン、腫瘍、のう胞などもあります。お口の中に気になる炎症があり、なかなか治らない場合には、一度ご相談ください。