虫歯の原因は4つあると言われています。
虫歯菌を減らすには、歯ブラシを使って除去するのはもちろんですが、補助器具として歯間ブラシ、デンタルフロス(糸ようじ)、ウォーターピック、電動歯ブラシなど様々な商品が開発されています。
虫歯菌は糖分を餌にして増えます。通常、歯ブラシで虫歯菌の数を減らしても、お口の中では虫歯菌がゼロになることはありません。特に代表的な虫歯菌はミュータンス菌です。このミュータンス菌は、私たちが摂取する糖分を栄養にして増え、歯垢を形成します。そしてミュータンス菌は歯垢の中で乳酸をつくりだし、接触している歯の表面のエナメル質を溶かします。この現象を「脱灰」といいます。この状態がずっと続くと、ついには穴があいてしまい、これを「むし歯」となるのです。
人によって歯の強さや唾液の性質も様々です。歯がもともと強い人もいれば、歯の弱い人もいる。歯が弱い人はフッ素によって歯を強くすることができます。特に子供の歯(乳歯)や生えたての歯(幼弱永久歯)、歯の根っこ(歯根部)は弱いため積極的にフッ素を歯に取り込んでいきましょう。また唾液の力は菌の繁殖をおさえたり、唾液の量により洗い流せたりします。唾液量を増やす方法としてキシリトールガムが有名ですね。
やはりの原因は全て取り除くのは難しいため先ほど原因の時間を短くしてあげることができれば虫歯にもなりにくくなります。当院では適切な助言や指導。クリーニングにより虫歯リスクを減らせます。
むし歯治療と言えば、むし歯部分を削る音を想像するかもしれません。子どものころに痛みを我慢しながら歯を削られた記憶がある人も多いでしょう。当院では、基本的にむし歯治療は局所麻酔下で行います。また、麻酔注射の針も昔と比べて細くなり、痛みはかなり軽減されています。むし歯治療は細菌に侵された軟化象牙質を削っていきます。これを綺麗に取り去ることが治療の成功を左右します。慎重さを欠くと健康な歯質まで削ってしまうこととなり、歯の寿命を縮めかねません。そこでなるべく削らない、歯を残す治療を行い、患者様の負担を軽減いたします。
ほとんどの人の口の中には、むし歯菌が含まれています。しかし、その量や活発かどうかは人によって異なります。すなわち、不適切な歯磨きと糖分の多い食生活がむし歯になりやすい環境を作り出します。歯が溶ける時間を短くすることがむし歯予防に大事です。また、だ液の量も関係してきます。だ液は口の中の細菌を洗い流したり、酸を洗い流したりするため、この量が少ないと虫歯リスクが高くなります。だ液は他にも、カルシウムやリンといった成分が含まれていて、歯の再石灰化を助けます。脱灰した歯を修復した役割を持っているのです。
歯の表面のエナメル質が溶けはじめ、白く濁っている状態。見た目では天然歯との区別がつきにくいこともあります。適切にブラッシングを行い、フッ素塗布などを施せば治療することができます。
エナメル質の内側にある象牙質までむし歯が進行した状態。冷たいものや甘いものがしみるようになり、ときどき痛みます。虫歯部分を削り、インレー(詰め物)を詰めます。
神経までむし歯が進行した状態。熱いものまでしみるようになり、平常時でも激しく痛みます。感染した神経を除去し、内部を消毒して薬剤を詰める根管治療を何度か行い、クラウン(被せ物)を被せます。
歯根までむし歯に冒された状態。いったん痛みは引きます。多くの場合、抜歯が必要です。抜歯後、入れ歯やインプラントなどで失った歯の機能を補います。